やってみてわかった内職さんの実態!仕事の流れ・メリットとデメリットを語る

内職の実態

今回は、現在の自分の形を作ったとも言える「内職さんの世界」について語っていきます。

最近は色々あって、「おうちでできる!」ということで内職の人気がジワジワ上がってきている…といううわさもありますが、実際のところはどうなのでしょうか。

かく言う私も、「脱・ひきこもり主婦」を目指していた時にweb上で内職の実態を調べてみましたが、結局確実な情報が得られずじまいでした。

「脱・引きこもり主婦」を掲げながら内職の情報を探すんかい!というツッコミが確実に来そうですが、なにぶん私コミュニケーション不得手ということで…

それほど実態が見えそうで見えない世界なら、実際に自分がやってみるしかありません。

ということで、実際にやってみた私がレポートしていきます!

この記事での前提

この記事では、家で材料を持ち込んで行う「一般的な」内職について解説していきます。

(これとは別に「在宅しない(通いの)」内職があるのですが、それはまた別のところでお話しますね!)

私が実際に経験したお仕事の実態について述べていきますが、実際のところ内職は多岐にわたる業界で存在しています。

そのため、仕事の内容や進め方・待遇などについて一概に「こうですよ」とは言いきれません。

この記事での話は、あくまで一つの例としてとらえていただければと思います。

この記事を読んでほしい人
  • 内職の仕事に興味はあるが、実態がよくわからないと思っている人
  • デジタル系の内職は自分には合わない(合わなかった)が、手作業系のには興味がある人
  • とにかく外で働くことに抵抗がある人

この記事で伝えたいこと

もし興味があって、いただいた仕事をやり抜く自信があれば、やってみよう!そこから見えることもある!

私の場合は内職の仕事をするのが初めてだったので、業界大手「内職斡旋業者」のフランチャイズ店に登録することにしました。

理由は、大手ならそんなに変な案件はないかなと思ったからです。

もくじ

仕事をいただくまでの流れ

①申し込む

この業者の場合、各店舗に直接電話してもいいし、web上で登録フォームがあり必要事項を打ち込んで送信してもいいということでしたので、私は後者を選びました。

電話した時にちょうど担当者が(納品の確認などで)席を外してる…ということがあるかもと思ったからです。

②追って店舗より連絡、来店日の日程を決める

後日、店長から電話が来ました。仕事の説明・登録のために来店する日程・時間を決めます。

ここで「たいていの人は週2回、多い人だと週3回納品するよ。でも、ホントに待遇は期待できないけど、それでも大丈夫??」という内容のことを言われました。

そして、数日後に来店することが決まりました。

③来店、内職のお仕事の説明を受ける

当日は、認印と身分証明書を用意して行きました。

事前の電話で決めた日時にお店に出向きます。

実際に行ってみると、「店舗」というよりはいかにも作業場というか倉庫というか…という感じで、外からは大手斡旋業者の名前が一切書いてなかったので、本当にここなのか入るまで不安でした。

あいさつを済ませ、説明を聞きます。

説明の内容
  • ここの店舗はどういったクライアントからの仕事を受けているか
  • 内職の仕事の心得

④内職さんとして登録、必要書類を記入

そして登録です。3枚ほど書類を書きました。

  • 登録書類
  • 誓約書
  • 口座指定の申込書
確か誓約書だったと記憶していますが、固定電話の番号を書く必要がありました。

固定電話を引いていない場合は、実家の電話番号を書くように言われました。

⑤仕事をいただく

初めての仕事をいただきます。

自分の場合は「小さなプラスチック製の箱折り」で、その数1200個余り!

実際にどのように折っていくか実演してくれました。さらに、うまく出来るコツや、どのような場合は不良になるかも教えてくれました。また、自分もいくつかつくってみました。実演してくれたときのものを手本として、家での作業中はずっと手元に置いていました。
この時、「あまりに出来が酷いと全数調査をされるよ」という話を聞き、身震いがしました。たかが内職、されど内職。

⑥納品の日時を決める

納品の日時は自分で決めることができました。

最初なのでどれぐらいかかるか想像がつきにくかったですが、3日後に設定。

⑦納品日に納品をする

何とか間に合わせることができ、いざ納品です。

初回はかなり厳しいチェックが入りました。、まさしく「重箱の隅までつつく」という感じでしょうか。

けれども今となっては、あれは「きちんと内職さんとして仕事をやっていけるかどうか」自分が試されていたんだろうなと思います。

最初の「厳しい歓迎」を受け、気持ちを引き締めたのでした。

以降は⑤⑥⑦を繰り返します。

仕事をするにあたって

自分が初めてする仕事は、仕様書をもらう

初回の「プラスチックの箱折り」こそありませんでしたが、2回目からの仕事では「仕様書」をもらいました。

この「仕様書」は、クライアントから

  • この工程で必要な材料
  • 作業の手順
  • 完成品の詰め方
  • 作業上の注意事項
  • どういったものを不良として除外するか

といったことが事細かに、写真を交えて書かれています。

そしてこの仕様書は、基本自分が初めてする仕事の場合はもらえますが、既にしたことがある場合はもらえませんので、ファイリングしていかなければなりません

作業に入る前は、毎回必ずよく読んでおきます。

このおかげでか、今の仕事でも作業前に仕様書に目を通す習慣ができました。

その仕事で必要な物品は全て支給される

作業に必要な物品は、あらかじめ支給してくれました。

とくにここの仕事は、出荷できる一歩前の状態なのでロットが書かれた箱に詰めるところまでします。

そのためガムテープやセロテープは確実に必要なのですが、これらは自前のものを使わなくていいのです。

むしろ、これらは消耗品ですので残り少なくなったら必ず納品時にもらっていくように言われました。

また、別の仕事では筆記具の端に印刷バリがどうしてもつきやすく、拭き取らなければなりませんでしたが、それ用のクロスはきちんと支給されました。

作業は毎回実演してくれた

ありがたいことに、新しい仕事を受け取るたびにスタッフさんが実際に実演もしてくれました。

ただ仕様書を渡して「よく読んどいてね!」と言われるだけだと、もし仕様書の解釈を間違ってしまって仕様通りにしあがっていなければすべてやり直しになってしまいますものね…。

私は毎回、

  1. 手順をよく観察し、
  2. 分かりにくかったところは確認や質問をして、
  3. 気づいたことや作業のテクニックなどを仕様書に書き込み
  4. スタッフさんと同じようにできるまで何度か練習して

から帰っていました。

とある納品日の作業実演中…

何度目かの納品に行った時のこと。新しい仕事をもらって実演してくれる際、すごくにぎやかでした。

スタッフさんA
私たちも今この作業やってるんだけどね…
スタッフさんB
みんなそれぞれやり方が違ってさ~…
スタッフさんC
私はこう。
スタッフさんA
私はこんな感じね。
スタッフさんB
私は左利きだからどうしてもこういうやり方に、ね。
スタッフさんC
ということでみんな全然やり方が違うの~(笑)

…というやり取りがあり、とても面白かったです。

そんな中で、自分も実際にそれぞれのやり方でやってみた上で

スタッフさんA
リサ緒さんならこのやり方が一番合ってそうね!

とアドバイスしていただけました。

利き手や得手不得手があるので、どうしてもアプローチの仕方は変わってくることがあります。

そんな中で、実際に仕事を持ち帰ってもらう内職さんにはどういうやり方なら確実にできそうかを見きわめてもらえたのは心強かったです。

また、見出しには挙げませんでしたが、ここの店舗では小さなお子さんのいる内職さんが多いとのことで、子供と一緒に納品に行くことができました。

段ボールを一緒に返却したり、台車にのせて持っていく材料を運んだりするのを子供と一緒にできました。

店舗によりけりなのですが、小さな子供のいる身には本当にありがたかったです。

内職のメリット

ここからは、内職というお仕事のメリットについて語っていきます。

メリット① 人との接触が限られているので気楽

内職は、外でのパート・アルバイトと違って接触する人が限られます。具体的には納品先のスタッフさんと、あとは同じ時間に納品に来た他の内職さんぐらいです。

そのため、「不特定の人たちに気を使わなくていい」という意味でコミュニケーションが不得手の自分には気持ち的にかなり楽でした。

メリット② 自分のペースで仕事ができる

小さな子供がいる場合だと、仕事する時間が限られてきます。子供が夜寝ている間と、昼寝中がチャンスです。

また、パート・アルバイトのような出勤時間がないので遅刻の心配もいりません。

そういった意味で、自分のペースで仕事ができるので気楽でした。

デメリット

次に、デメリットについてです。

納期に追われるのでまとまった休日が取れない

納期は基本的に自分で設定できましたが、それでも決めた日には納品しなければなりません。

自分のペースで仕事できるとはいえ、できればさっさと仕事を終えて次の仕事をもらいたいと思ってしまいがちです。

(とくに内職の場合は、パート・アルバイトと違ってギャランティがどうしても下がるので、なるべく納品の日は多くしたいと思うものです)

その結果どうなったか。

  • 常に仕事のことを考えてばかりになり、
  • まとまった休日が取れなかったので、
  • 気分転換もままならず、
  • 今後の自分のことすら考える余裕がなくなってしまった

のです。

「果たしてこのまま内職を続けてもいいのかどうか」と立ち止まる時間もなくなったのは、自分にとっては少々ストレスでした。

材料を自宅に持ち込むので、家が物で占拠される

仕事の材料を家に持って帰るのですが、その量がなかなか半端ありません。

例えば、「6色カラーペンセットの仕上げ」の仕事の場合、

  1. カラーペン600本が入った段ボールが6色分
  2. カラーペンを入れるプラスチックケース、プラスチックケースに差し込む台紙、カラーペンセット10個をまとめて入れるボール紙の箱など、こまごましたものが入っている段ボール1つ
  3. カラーペンセット10個入りの箱を12個詰めるための段ボール箱を5個

これだけの量を家にを持って帰ります。

そして、仕事をこなしていくうちに出来上がったものを詰めた箱(上の③のこと)ができてくるので、すべて仕上がるまではものすごい量の段ボールが家に存在します。

なお、①の段ボールは仕上げたらやっとたためますが、それは本当に最後の方だという…

もちろん、小さな子供のいないところだと作業用の部屋に置いておくだけで構わないのでしょうが、2LDKの集合住宅だと一部屋においておくだけでも相当場所を取ります。

また、小さな子供がいるところならば手の届かないところに置いておかなければならないので、さらに面倒です。

というわけで資材の箱で家が占拠されますので、これが気になる方にはつらいかもしれません。

その後とまとめ

結局私はこの仕事を、納品に行ける距離ではない地域に引っ越しが決まったタイミングで辞めることになりました。

けれども、ここで内職業界の仕事の基本・ルールをしっかり学ぶことができたおかげで、その後現在の職場に入った時にはすんなり仕事が覚えられ、本当に役立ちました。

苦しい時もありましたが、この経験は大きな自分の糧になっているので、丁寧に仕事を教えてくれて親切にしてくださったスタッフのみなさんには今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

以上のことをふまえてた上で今回のまとめです。

私が伝えたいこと

もし手作業系の内職に興味があって、いただいた仕事をやり抜く自信があれば、ぜひやってみよう!そこから見えることもある!

内職で得た経験は、違う仕事でも生きてくる!

ここまで、ありがとうございました!

内職の実態

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