もし賃貸アパートの隣人ガチャでハズレを引いてしまったら…
あなたがこのページを開いているということは、…
ご近所の騒音に悩まれているということですね?
ちなみにレベルはどれぐらいですか?
①うっすら聞こえるぐらい
②テレビつけててもやっぱり聞こえてくるぐらい
③すでに管理会社に何度も苦情を出している
ごめんなさい、最初に結論言っちゃいますね。
③ならこのまま住み続けてもまず解決しません。今すぐ逃げることを考えてください!
①ならまだ何とかなりそうな気はするけど、③なら完全アウト!
私たち家族は、転勤で引っ越した先でいわゆる騒音のひどい隣人に遭遇してしまいました。
いわゆる「隣人ガチャでハズレを引く」というやつですね。
あまりのひどさに住み始めてからあっという間に③の状態になり、私のメンタルもズタズタになってしまい、結局2か月後に退去しました。
3か月の間に2回も引っ越したから、体力的にも経済的にも本当にキツかったです!!
あのつらい引っ越しから数年経ちますが、今でも私たちは
隣人に恵まれなくて自分たちが追い詰められているのなら、新しいところに移って暮らしていく方がいい
という考えに変わりはありません。
たとえ自分たちが悪くなくて、むしろ周りに気を使っている程であっても。
あの苦しかった2か月間を通して学んだのは、
- 自分の常識と相手の常識が同じとは限らない
- 「分かり合えない相手」だとわかったら身を引く勇気も必要
ということでした。
- 賃貸物件暮らしで、いつも隣人の騒音に悩まされている人
- 賃貸で引っ越したばかりなのに、早速隣人に悩まされている人
- すでに管理会社に何度も隣人の騒音で苦情を入れている人
新居で隣人の生活音に悩まされる
転勤前の住まいでも「困った隣人さんたち」にうんざりさせられたことは何度かありましたが、直接あっていたわけではありません。
そのため、転勤先の新居で隣人の生活音に悩むとは思ってもいませんでした。
- 引っ越ししたのは年度末の3月下旬
- 大手アパートデベロッパーの木造アパート(転勤前と同じ業者)
- 2階・角部屋2LDKで内階段タイプ
- 我が家とほぼ入れ違いで隣室は空室になった
- 引っ越し前の下準備中、リビングの床に防音シートやコルクマットを敷き詰め、さらにその上にラグを敷いていた
そして引っ越しが終わった夜、ひと息ついた時に、この部屋の大問題を知ってしまったのです。
- 下の階から大きな足音が響いてきた(太鼓をたたいているような音!)
- 地震のようにうちの部屋が揺れた(配管や壁を伝って振動がきた感じ)
あまりの揺れ方のひどさに、慌ててテレビをつけて地震速報が出てないかチェックしたほどです。
それから毎日、突然襲ってくる騒音に悩まされ続けます。
住み始める前、あらかじめ床に防音シートやコルクマットを敷き詰めて対策していたのに全く効果はありません…。
そこで、ラグとコルクマットをいったん引っぺがし、ホームセンターで急遽買ってきたニードルフェルトをはさんでみても結果は変わりませんでした。
こうして新生活から2週間で、私はこのままこの部屋に住み続けてもいいのかどうかを考えるようになりました。
内見の時や、鍵をもらってから実際に引っ越すまでの間に何度か来て、小さな荷物を少しづつ運び入れていましたが、毎回全く静かだったのに…。
とりあえず管理会社に騒音のことを相談してみた
こういう場合は、まずは管理会社に電話して相談です。
管理会社の人は、親身になってきいてくれました。「それはさぞつらかったでしょう」と相づちを打ちながら。
電話の最後に「まずは注意喚起のビラを配って様子を見ましょう」と言ってくれたので、お願いしたのですが…
1週間たっても入ってきませんでした。
結局その後相方と私と含めて3回も電話してやっとビラが投函されたのですが、そのビラの内容がまた回りくどくて何を伝えたいかがわからない…。
いやいや、普通に「生活音がうるさいと苦情が来ていますので、それぞれ今一度思い当たることがないか注意してください」って書いてくれてたらよかったのに。
結局、相変わらず下からの生活音は続きました。
さらに管理会社に連絡して、直接当事者に伝えてもらうようお願いしましたが、それでも変わりませんでした。
ふと私は、鍵を受け取って初めて部屋に入った時のことを思い出しました。
管理会社からの注意喚起のビラが部屋に置かれていたのです。
「当営業所では騒音の苦情が連日多数寄せられています。
これから入居される方々には、日々の生活音をなるべく出さないように工夫してください…」
ああ、これ、どんなに苦情を言っても右から左に受け流されるやつだ。
騒音主はいわゆる「真面目系クズ」だった
私たちがまず管理会社に苦情をいったのは、騒音主が見た目まともそうだったのでちょっと言えばわかってもらえるだろうと思ったからです。
- 若い夫婦2人世帯
- 見た目はさわやか、「やんちゃ」な雰囲気は服装も車からも一切しない
- 玄関先はいつもきれいにして、縁起物のかざりも置いている。
- 2人ともインドア系のスポーツを本格的にしていて、試合にも出ている感じ
- 出勤時間も帰宅時間も休日もそれぞれがまちまちで、決まっていない
- 洗濯物の夜干しが日常(夜に練習から帰宅してから洗濯していたことが判明)
- とにかく二人とも足音の振動がすごい!
- あわただしい朝は部屋じゅう走り回っていた
- とにかく落ち着きがない
そして、引っ越し直後にあいさつに行った時に強烈な違和感を覚えました。
私たちが引っ越してきたということを言ったのですが、状況がわかっていないというか、話の内容が伝わっていない感じがしたのです。
この直感は結局当たっていたようで、その後何度も管理会社を通じて苦情を申し入れましたが、すべて完全にスルーされることになります。
ここで私たちは、
- 見た目は清楚
- あいさつも自分からきちんとできる
- やんちゃな要素は一切なし
- 表向きはかなり意識高そう
な人だからといって話が通じる人とは限らないという現実に直面しました。
そして、世の中には「真面目系クズ」とカテゴライズされる人たちがいるということを知りました。
このアパートを去ってから振り返ってみて、騒音主がこの「真面目系クズ」だと、確実に話が平行線のままでいつまでたっても解決しないのではと考えています。
結局体調を崩して再引っ越しへ
管理会社がどうやら「苦情は聞くけど、対応は…」かもしれないと思ったあたりで、私は再引っ越しを画策するようになりました。
新生活から1か月後には、毎日いつ起こるかわからない物音に身構えすぎて、体調を崩してしまったのも決め手でした。
新生活が始まって2か月後には、相方の職場から近くてより生活に便利なエリアへ引っ越しが決まりました。
賃貸での騒音被害は退去して逃げるが勝ち
ここまで来て、
「騒音を受けた側が何で出ていかなくちゃいけないの?」
と思った方もいらっしゃるでしょう。
おっしゃる通りです。当時は私も相方も納得いきませんでした。
けれども色々考えた結果、私たちはこのまま住み続けていても解決しないと判断しました。
それは…
- 互いの当たり前が違いすぎていつまでたっても平行線だったから
- 平行線のままなので、心身のバランスを崩したから
- 夫婦間の関係も悪くなってしまったから
具体的に見ていきましょう。
①互いのあたり前が違いすぎて平行線!
彼らの様子を観察していて感じたのが、それぞれの暮らし方があまりにも違うということでした。表にしてみると一目瞭然です。
騒音主 | リサ緒家 | |
住人の生活スタイル | 夫婦とも仕事+スポーツ | 【夫】仕事【妻】専業主婦 |
在宅時間 | 夫婦とも不定 | 【夫】朝・夜【妻】終日 |
休日 | 夫婦とも不定 | 土日祝 |
家の中では… | 共に常にせわしなく動く | まったり |
洗濯する時間帯 | 深夜か早朝 | 朝(深夜は絶対しない) |
ここまで違うのですから、分かり合えるはずもありません。
管理会社がビラを入れようが電話で直接注意しようが、相手は
「あくまで自分たちは普通に生活しているだけなのに、何でしょっちゅう言われないといけないの?」
と感じることでしょう。
それなら、こういう人たちとやりあうのは時間と労力の無駄でしかないなと私は判断しました。
②心身のバランスを崩した
彼らの在宅時間が読めないために一日中緊張した状態が続き、とうとう私は心身に不調をきたすようになりました。
外からの音が聞こえてくるのが怖くて、一日中ヘッドホンをしている日が続きました。
また、何度か寝ている時に金縛りのような状態にもなり、毎日生きていた実感がなかったです。
③夫婦の関係も悪くなってしまった
騒音被害のつらは、たとえ一緒に住んでいる配偶者であっても理解してもらえるとは限りません。
物音に対して敏感な人とそうでない人。
家に長くいる人とそうでない人。
騒音の苦しみを配偶者に理解してもらえないと、理解してもらえないことでさらに相手にいら立ちをぶつけてしまいがちです。
我が家もこの頃、夫婦の関係はとっても険悪でした。
まとめ
思い切って引っ越したその後
私はこうして一時、自分が壊れてしまう一歩手前まで追い詰められてました。
そして退去に向けて次の引っ越し先を探し始めました。
もちろん前回での反省点を踏まえて入念に下調べをしたり、譲れない条件をリストアップしていった上での物件探しでした。
また、6月の引っ越しだったので長雨や蒸し暑さとの闘いでなかなか難儀しました。
それでも、引っ越しして大正解でした。
- 環境が変わって生活音の騒音がなくなった⇒リサ緒の体の不調はなくなる
- 相方は家から職場からまで近くなった⇒睡眠時間が増えて大満足!
- 商業施設が多いところに引っ越した⇒買い物しやすくなり引きこもりがちが解消!
- 悪化していた夫婦の関係が回復した!
はい、ただマイナスがゼロに戻っただけです。
けれどもこのことで、
「隣人に悩まされない平穏な暮らし」が「あたり前だけど幸せ」
ということに気づかされました。
また、つらい経験をした後だったので、転勤前よりさらに夫婦の絆が強くなったことも確かです。
再引っ越し先では前のような騒音被害に悩まされることなく、また生活しやすいところだったので2回更新し、現地の生活を満喫させていただきました。
私はこの顛末以降、
このままじゃまずいなって思った時は
「自分の心身を守ることを最優先する!」
というスタンスを徹底するようになりました。
- 自分の常識と相手の常識が同じとは限らない!
- 分かり合えない相手だとわかったら身を引く勇気も必要!
- 住まいの騒音問題は「逃げるが勝ち」である!
- 「隣人に悩まされない平穏な暮らし」は「あたり前だけど幸せ」である!
では、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!!