我が家は、引っ越し先の賃貸アパートであまりにも騒音がひどくてに2か月住んだだけで退去したことがあります。
ぶっちゃけ、「隣人ガチャでハズレを引いた」ってやつです。
今回は、引っ越しをし直すにあたって反省した点や気を付けた点についてのお話です。
これから新しく物件を探す方にとってもヒントになると思います。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
まさかの隣人ガチャでハズレに真っ青!物件探しの反省点
相方(夫)の転勤で引っ越したものの、階下の住人の生活音がひどすぎて住み始めて1か月で退去を考えるようになったリサ緒家。
次の物件では絶対に失敗したくはありません。まずは、この引っ越しの何がまずかったのかを考えるところから始めました。
悔いの残ったのは、この4つです。
- 引っ越し時期を少しずらしたらよかった
- 同じデベロッパーの物件を選んでしまった
- 決める前に事前の物件チェックができなかった
- 立地を妥協してしまった
引っ越しの時期をずらせばよかった
私が一番悔やんでいるのは、引っ越しする時期でした。
3月末から4月初めにかけては転勤や新生活で引っ越しが集中する時期です。
ライバルがいっぱいで、物件も引っ越し業者のトラックも押さえるのに一苦労です。
内見に行った時、現場に着いたタイミングで先客に押さえられて、そのまま営業さんの車に引き返すという憂き目に遭ったんだ…
これは心理的にダメージ大きいから、結局判断をミスっちゃうんだよね…
ただ、裏を返せば
みんなが引っ越した後の物件を探せば選択肢は一気に増える
ということでもあります。
自分が魅力的だと思った物件に限って入居時期が4月中旬以降のものばかりで、歯がゆい思いを何度もしました。
今でも、年度末・年度初めに無理して引っ越さず、少しタイミングをずらせばよかったんじゃないかと悔やんでいます。
仲介業者さんの中には「最近の人は間取りと外観写真だけ見て窓口で押さえる人が多いですよ」と言ってくる人もいますが…
ハズレ物件を引いてしまって以来「物件探しを慎重にしたい人はライバル多い時期をはずして必ず内見しよう!」
が私の持論です。
デベロッパーの選択を間違った
賃貸物件への引っ越しには、どうしても敷金・礼金・仲介手数料などの初期費用がかかってきます。
最近では敷金・礼金に代わって退去時クリーニング費がかかる物件も珍しくなくなってきています。(敷金・礼金よりは安い金額です)
うちが転勤前に住んでいたところも契約した頃は敷金礼金だったけど、規約が変わって後から入居してきた人はクリーニング費になってたよ。
でも、クリーニング費になってからは入居者の質がやはり下がったように思いました…
我が家は、転勤前の物件でも後から入居してきた「少々問題ありな住人」に遭遇しています。
ただ、その時は直接ひどい思いをしていなかったのと、
「さすがに今後こういう人は出くわしないよな」
と思い、同じデベロッパーでも大丈夫だろうと判断してしまいました。
初期費用を抑えたかった我が家は、敷金礼金からクリーニング費になって負担が軽くなったのはこれ幸いと、同じデベロッパーの物件を選びました。
たとえ違う営業所のエリアでも、結局似たタイプの住人が集まってくる傾向があるのかもしれません。
過去に何かしら嫌な思いをしたのなら、今度は気持ちを切り替えて別のデベロッパーにした方が安心だと学びました。
物件の下見ができなかった
最初の引っ越しでは、同じ県内とはいえかなり距離があったので下調べができませんでした。
転勤前に住んでたアパートを契約する前も、日時や時間を変えて何度か候補の物件を見に行ったんだよ!
内見時にはごみ集積場や駐輪場は何とか確認できるかもしれませんが、
お隣さんがだいたいどんな時間に在宅しているのか、
洗濯物を干しっぱなしにしていないか
まではわかりません。
今回は住み始めてから
- 騒音主の在宅時間がまちまち
- 騒音主が洗濯を夜にしている(→節義ある人ならこういうことはしない)
- 駐輪場に放置されたバイクがある
- ごみの出し方がかなり適当な住人がいる
…ということがわかりました。
事前にチェックできてたら、間違いなく候補から外していたと思います。
立地を妥協してしまった
私たちが希望していたいくつかのエリアは、いずれも物件自体は多いのですがなかなか空き物件が出ませんでした。
つまり、住みやすいので住人が入れ替わりにくいということです。
結局提案されたエリアは、物件数が多くてしかも住人の入れ替わりも激しいところでした。
もともと住んでいた人がいなくなってアパートに転用するパターンが多かったのです。
また、選んでしまったアパートは昔ながらの街道沿いだったため、道が細くて出入りの際にかなり気を使いました。
相方の通勤時間は長いし、海が近かったためか洗濯物が乾きにくいわで、住み始めるとストレスがたまるばかりでした。
物件が見つからなかったからエリアを妥協したけど、住んでみたら色々と不都合でやっぱりダメだったよ…
次の賃貸物件探しで気をつけたこと
これらの反省をふまえて、次の物件を探すことになります。
- 同じデベロッパー・管理会社の物件は避ける
- 見た目がオシャレでウケやすい物件も避ける
- 集合住宅なら軒数の少ないものを優先する
- 絶対に希望しないエリアを先に決めておく
別のデベロッパー・管理会社を選ぶ
とんでもない住人たちにこれだけ遭遇してしまったことと、苦情を入れた時の管理会社(デベロッパーの系列会社でした)の対応が微妙だったことで、すっかりこ
りて真っ先に次の候補から外しました。
探し直してる時に不動産屋さんから聞いたのが
「あそこの業者は騒音に悩まされる人が多くてこの界隈では有名よ、実際うちもそれで探しに来るお客さん多いし」。。。
どれだけの人が自分と同じことで悩んでたんだろうと色々考えてしまいました…
いかにもインスタ映えしそうな物件を避ける
外観がオシャレで、さらに中の設備も充実している物件は魅力的です。
そしてこういう物件はたいてい、新築なら完成する前に満室になります。空室が出てもすぐに次の契約が決まります。
ただ、私はこれまでの経験からこういった物件はいろんな人を引き付ける分、とんでもない住人に遭遇しやすいのではないかと考えました。
しかも一度トンデモ住人が入ってくると、なぜかさらにトンデモ住人を引き寄せるんだよね…
そのため、今回はわざと裏をかく作戦に出ることにしました。それは…
地味な物件を狙う!
アパート・マンションの軒数を確認する
変な住人にあうリスクを極力下げたかったので、一棟あたりの軒数が少ない物件や戸建てタイプの賃貸に絞りました。
近所付き合いや自治会行事への参加が苦手な方は、借家は避けた方がいいかも知れません。
別の仲介業者さんでは、実際に選んだ物件の近くに大きな賃貸マンションがあってそこを強~く勧められたんだ。
かなり田舎なのに似合わないぐらい大規模で、家賃も格安、空室もいくつか出てて選び放題だったんだけど、営業さんはゴリ押しするし空室の多さでちょっと嫌な予感がして…。
もちろん丁重にお断りしたんだけど、後になってパトカーがしょっちゅう来てると聞いて、やめといて正解だった…
絶対に希望しないエリアを先に決める
そもそも車の出し入れもしづらい旧街道沿い、海が近くて潮風がどうも合わない、スーパーに行くには絶対に車が必要という地域。しかも相方の職場も遠い…
これらを考えて、真っ先に近隣のエリアは候補から外し、相方の職場に通いやすいところを優先させることにしました。
絶対に希望しないエリアは決めるけど、本命のエリアは特に決めない!
事前の下見は何度も行く
今回の引っ越しは近距離ですので、時間を変えて何度か見に行くことができます。
当時はまだ子供がいませんでしたので、買い物ついでに何度も見に行きました。昼間、夕方、夜。平日だったり土日だったり。
何度か近くを通り過ぎるだけだったんだけど、意外と仲介業者の営業さんがいない分気楽にチェックできたよ
騒音被害で引っ越した結果は?
再引っ越しを決めてから1か月ほどで次の物件が決まりました。
- 前回とは別のデベロッパー・管理会社
- 4月末にできたばかりの2階建て・木造の新築アパート
- 今までと同じ2LDK
- 1棟当たり4軒なので全部角部屋
- スーパー、ドラッグストア、ホームセンターに歩いて行ける
- 海よりもむしろ山が近い
- 相方の職場も近い!
結局この物件には4年強住みました。その間、隣人からの騒音に悩まされることなく、私たちは平穏な暮らしを送ることができました。
引っ越しをやり直そうと決心する前は、また引っ越した先で騒音に悩まされたらどうしようと思い、なかなか踏ん切りがつかないところもありました。
それでも、前回の引っ越しで悔いが残ったことをリストアップし、譲れない条件をはっきりさせた上で物件を探したことで、あのつらかった騒音被害から逃げ切ることができました。
あれから何年もの月日が経ちましたが、「あの時思い切って引っ越しをやりなおしてよかった」と今でも思っています。
- 野焼きの習慣が残っているレベルの田舎だったので煙には悩まされた
- 買い物激戦区だったため便利すぎて離れるのがちょっと名残惜しかった(スーパー・ドラッグストア・ホームセンターがそれぞれ複数競合)
野焼きは毎年6月と10月…とわかっていたので、その時期になると「もうそろそろかな」と覚悟できたのですが、それでもいざ始まると部屋じゅう煙たくて毎回苦笑いするしかありませんでした。騒音よりかはマシだったので。
引っ越しでのエピソード
職場にデベロッパーが営業に来た
物件を探していて困ったのが
「今回は違う業者の物件にしたい!」
と思っていても、出てくるのは今と同じところばかり。どんだけこの業者アパート建てまくってんだよ…
ひたすら、目を皿のようにして探していました。すると、相方が
職場に(某アパートデベロッパーの)営業さんが来てチラシを置いてったんだって~
と、新築アパートのチラシを持って帰ってきました。
今住んでいるところとは別の業者です。そして、最初の引っ越しの時に候補には上がったものの入居時期が合わずに見送った物件でした。もちろん職場までは至近距離。
そして、ちょっと地味だからかまだ空いている。(←ここが決め手になった)
うん、もう、ここまできたらご縁があるってことじゃないの???
掲げた条件には合っているし立地も便利。
連日の騒音でメンタルがやられていた私たちは、半分ノリと勢いで内見を決めてそのまま契約まで突っ走っていきました。
内見の時に営業さんから聞いた話によると、アパートが完成した後に近隣の事業所をいくつか回って、あいさつがてらチラシを置いていったとのこと。
普通はあまり聞かないですよね…?
デベロッパーとしては、完成したのが4月末だったために出遅れた感があって営業に来たのかもしれません。
それでも、私たちには結果オーライだったと思っています。
ちなみに、内見してから実際に契約の返事をするまでの間は数日ありましたが、その間に時間や日を変えて数回下調べに行きました
再引っ越し時に来た作業員さん
6月の梅雨時だったので実家にも手伝ってもらって、自分たちで運べる荷物は運び出していて、残るは冷蔵庫や洗濯機などの大物ぐらいでした。
ベッドもバラいて持ってったよ。
騒音のひどさに耐えかねて、引っ越し前にすでに暮らし始めてました。
次のところが、スーパーもコインランドリーも近かったからできたワザだよねコレ…
再引っ越しなので、あえて引っ越し業者も前回と同じところを選びました。
引っ越し当日は、新居から騒音アパートに帰って業者さんをお迎えしたのですが…
玄関の扉を開けたら、お互いに「あれ!???」(笑)
チーフ作業員さんが前回と同じ方でした。
あれから、まさかの騒音被害に遭いまして…また引っ越すことになりました(泣)
マ…マジっすか(焦)
前回はチーフと作業員3人でしたが、今回は荷物が少ないので作業員さんはあと一人で前回とは別の方でした。
前回の引っ越しでのエピソードや事後談を話しながらの搬出作業は、なかなか楽しかったですよ。
引っ越しのあいさつ回り
騒音被害に悩まされ引っ越しをやり直した私たちですが、退去のあいさつ・入居のあいさつはそれぞれしました。
騒音主’sに対しては、あまりに腹が立っていたので、自分ならうっかり嫌味を言ったりケンカをふっかけてしまうかもしれません。
こういう人達からは静かに去った方が賢明と判断してあえて退去するとは伝えませんでしたが、他のお宅にはしていきました。
騒音アパートの退去あいさつ
最初の引っ越しで入居する際、うちと接していた部屋は3部屋ありました。
- 隣
- 階下
- 斜め下(騒音主’sの隣。うちの階段とリビングが接していたため)
このうち、①隣がうちと入れ違いで退去しているため、実際にあいさつに行ったお宅は②と③です。
③斜め下はあいさつに行かない方の方が多いと思いますが、小さなお子さんがいらっしゃることがわかっていたうえ、荷物の搬入でお騒がせしただろうと思い、私たちは行くことにしました。
ということは、入れた荷物をまた出さないといけないので、再び迷惑をかけてしまいます。新居に荷物を運び始める前に、またあいさつに行きました。
すみません、こないだ来たばかりなのに、また引っ越しすることになりました…(以下かくかくしかじか)
えっ、うち?それがね…全然響いてこなかったのよ
…そうだったんですか…。たしかに、1階の間取りなら2階の階段や水回り挟んでますものね…
管理会社はうちが騒音被害で退去したことは知っていますが、仲介する側にはおそらくこのことは言わないでしょう。
けれども、「こういう事情で退去する(けどしばらくバタバタしてごめんね)」と言っておくことで、たとえもみ消されたとしても本当のことを知っている隣人がいると思うと心強かったです。
同じ棟や隣の棟には他にも小さいお子さんのいる世帯がいくつかあって、時々外で集まって世間話していました。
ちょっとアレな言い方ですが、「井戸端会議でうちの顛末を拡散してくれますように」と私はひそかに願っていました…
再引っ越し先でのあいさつ
さて、次は新居でのあいさつです。
うちが鍵を受けとった時点では、
- 階下は入居中
- 隣は契約は済ませたが入居はこれから
- 斜め下はまだ空室
という状況でした。
何度か荷物を入れに来ている時に、新しいお隣さんも荷物を入れに来ていたのであいさつに行きました。そしてちゃっかり事情も話す(笑)。
その後も何度か玄関先で
〇日に引っ越し決まりました!
当日トラック来て通路ふさいでたらごめんなさい…
決まってよかったね!
うちは△日に搬入になったよ。
同じく当日迷惑かけるかもしれないからその時はごめんね!
また別の日には…
いつも荷物の持ち運びでゴトゴトしててごめんね!
いやあ、それが全然わかんないんですよ!
…という感じのやり取りをしていました。その後もずっとお互いに「いつもうるさくしてごめんね」はあいさつ代わりになっていました。
この方も少々生活音が大きかった気はするのですが、生活パターンがはっきりしていたのと、日ごろあいさつや世間話をしていたためか、不思議と腹は立たなかったです。
日頃のあいさつや近所付き合いは大事だと痛感!
まとめ
最初の引っ越しで散々な思いをし、回り道にはなりましたが何とか平穏な生活を送ることができるようになった我が家。
この「引っ越し→トラブルに遭い再引っ越し」の顛末で私が学んだことがこちらです。
- 悔いが残った引っ越しを振り返って分析した
- トラブルに遭ったことのあるデベロッパーの物件は避けた
- 見た目がオシャレでウケやすい物件も避けた
- 希望しないエリアは妥協しない
- ご縁があると思った物件は迷わず内見する
- 賃貸でもご近所づきあいはそこそこ重要
最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました!
これから引っ越しされる方が、納得のいく物件に出会って暮らしやすい毎日を送れることを願ってやみません。