「アドセンス審査に通らない」とお悩みの方へ
先日、Google AdSense(以下、アドセンス)の審査が通りました。
もう一度ブログをやってみようと決心してから約1年半、カメのようなゆっくりとした歩みでここまで来ましたが…
本当に長かったです!!
途中「ブログどーでもえーわ」状態や、審査不合格からの対応で気持ちが折れかけたことも一度や二度ではありません。
また、自分よりも先に審査に挑み続けてきた方たちが離脱していくのも見てきました。
それでも、くじけそうになった時に何度も立ち止まって初心を思い出し、何とかここまでたどり着くことができました。
とはいえ、アドセンス審査はゴールではなく通過点にすぎません。むしろここからが長い航海の始まりです。
リサ緒は「喉元過ぎれば熱さ忘れる」タイプでして、今後は審査対策で格闘してた頃のことをすっかり忘れてしまっている可能性大なので、備忘録もかねてこの記事を上げておきます。
あくまで一人のブロガーの格闘記ですが、お役に立てたら嬉しいです。
- アドセンス審査に合格したい人
- アドセンス審査に何度も挑戦してるのになかなか通らなくて、気持ちが折れかかっている(または「折れた」)人
- アドセンス審査挑戦まっただ中で、自分のブログの方向性に迷ってしまった人
- すでにアドセンスを稼働させていて、他の人がどんなふうに合格していったのが知りたい人
- アドセンス対策に焦りは禁物!とにかく時間薬。焦る程グーグルさんはつれなくなるよ。
- 必要なのは諦めないこと、折れない心。
- 「あなたのブログ」のキャラクターが求められている。
アドセンス合格時の状況
2020年10月6日、3回目のアタックで合格しました。
記事数 | 7記事 |
---|---|
1記事当たりの字数 | 平均 約4,200字(最大…約5,700字、最小…約2,900字) |
ジャンル | 雑記系(体験・失敗談、自己紹介・ブログ運営) |
運営期間 | 2020年7月~(公開し始めたのがこの頃から) |
ちなみに、以下のシステム・設定は初回審査時から変わりありません。
プロフィール | あり(1回目審査時は固定ページ、2回目以降は記事として独立) |
---|---|
プライバシーポリシー | あり |
コンタクトフォーム | あり(プラグイン【Contact Form 7】利用) |
アフィリエイト広告 | なし |
XMLサイトマップ | 送信済み(プラグイン【XML-Sitemap】利用) |
Google Analytics | 登録・連携済 |
Google Search Console | 登録・連携済 |
合格までの軌跡 ~アドセンスに合格するには何をする?~
ブログの体裁を整える
2020年春先から少しづつ、ブログ全体の体裁を整え、プライバシーポリシー、コンタクトフォーム設置をしていきました。
他のブロガーさんの様子を見てみると、「プライバシーポリシーはコピペOKのを引っ張ってきて対応したよ」という方が多かったですね。
自分の場合は、「コピペOK」の記事をいくつか集めてきて自分で打ち込みながら(→コレはめんどくさかった!)、自分に合った形にしていきました。
記事を書き始める
5月下旬に初めての記事を書き上げることができました。無料ブログをしていたときのような日記ではなく、「情報を提供する」という考え方で書いていくことが想像以上に難しかったです。
その後さらに2記事書き、審査の準備も始めました。
サーチコンソールに接続したらエラー連発
7月に入り、非公開にしていたブログを公開して記事をインデックスさせ始めます。
同時にGoogle Search Console(以下、サーチコンソール)にも接続したのですが、そこからが苦難の連続でした。カバレッジのエラーです。
- 「サーバーエラー(5XX)」
- 「送信された URL に noindex タグが追加されています」
- 「送信された URL のクロールに問題があります」
しかも調べていくと、これらのエラーを放置してアドセンス申請しようものなら不合格は確実(というか、門前払い!?)…。絶対に対処しなければなりません。
スマホで調べてパソコンから対処、しかも内容は自分のキャパをはるかに超えるレベルです。7月の1か月間、ずっとこれらのエラーに向き合い続けました。
エラーを解消させた後は、Copy Content Detectorを使って他のサイトと似通ったところはないか確認しました。
1回目のアタック【結果:不合格】
ようやくサーチコンソールのカバレッジエラー問題が片付いたので、ここで一度審査にかけてみることにしました。ちょうど、今年のお盆休み期間初めごろのことです。
3記事で審査に出しました。今思えばちょっと無謀です…
- 引越先の集合住宅が騒がしすぎて2か月で引き払った話(約6,600字)
- 騒がしい物件はもうゴメン!再引越の我が家が気を付けたポイントとは(約6,700字)
- 集合住宅で困った隣人に遭遇したらどうする?(約3,800字)
現在の当ブログとは方向性がかなり違いますね。
実は最初、「これはマズいと思ったらすぐ逃げる!」という生き方をコンセプトに運営しようとしていたのです。しかしこの後軌道修正を迫られるのですが…。
結果は不合格、ここで軌道修正をはかることに
3日後に不合格の結果がきました。理由は…
「ポリシー違反」
単に「ポリシー違反」だけ!「価値の低い広告枠」でもなく「重複したコンテンツ」でもない。ここから私の長い格闘が再び始まりました。
「ポリシー違反」とは何ぞや
自分の場合は「価値の低い広告枠」と言われたら記事を増やすつもりでいたのですが、実際はそうではなかった…ということで、別の理由を探し当てなければなりません。
調べていくと「NGワード」や「YMYL」に行きつきました。
[qa-box01 title=”NGワードとは”]
アドセンス対策界隈の記事で列挙されているような「こういったものは使わない方がいい」という言葉たちのこと。
Google AdSenseには「プログラムポリシー」という規約があり、その中に「こういったコンテンツは許しませんよ」ということがうたわれています。
しかし実際のところ、具体的に「こういう言葉はダメですよ」とアナウンスされてはいません。
そのためか、ネット上で非公式の「NGワードリスト」があちこちであげられています。
中にはグレーゾーンの言葉も含まれていたりするのですが、できればこれらも別の言葉で置き換えたほうが安全ですね。[/qa-box01]
[qa-box01 title=”YMYLって何?”]
「Your Money Your Life」の略で、「お金や人生・生命」についての記事を指します。
グーグルさんは、これらに関する記事は「専門性・権威性・信頼性」ある情報提供者からのものが望ましい(というか、優先する)というスタンスを取っています。
そのため、YMYLにあたるジャンルのブログでアドセンスの審査を受ける場合、他ジャンルよりも厳しくなることが想定されます。[/qa-box01]
さて振り返って自分の記事内容です。
ぶっちゃけ「集合住宅で騒音にあって引っ越した」、「こんど同じ思いをしないためにはどうしたらいい?」というネタなのですが、よくよく考えてみると…
- 引っ越しは大きなお金が動く
- ココロがやられたなら健康ネタに引っかかる
- どんな目にあったかを書けば相手への中傷にもなりかねない
そうと判断すれば3記事は即刻「非公開」です。
さらに、ブラックではなく「ホワイトな記事」をあらためて書いていかなければなりません。作戦変更です。
と同時に、このブログのコンセプト自体も再度考え直すことにしました。
他の人のブログをとにかく読み漁る!
当初自分が考えていたブログのコンセプトは「マズいと思ったら逃げる生き方」で、それを実践するきっかけとなったのが「ひどい交際相手と思い切って別れたこと」でした。
では、他の人はこういったトピックをどう書いているのか。実際にアドセンス審査に通った人や、審査チャレンジ中のブログをいくつか読んでみました。
感じたのは…総じて重い!!
実際に特化ブログとして審査に通ったものは、現在悩んでいる人のために有益な情報をしっかり書き込んでいました。でも、
ごめんなさい、読み終わった時の気持ちがなんかしんどい…
振り返って自分のブログです。自己紹介からしてああいう調子ですので(以下略)…
こうして自分の中で「ブログのコンセプトを変える」ことは決定事項になりましたが、ではどういう方向に変えていけばいいのか。引き続き読み漁ります。
少し前に合格した人のブログを研究しよう!
この時探したのが最近アドセンスに合格した人の情報でした。
自己紹介の書き方を研究していくうちに気づいたのが、「その人のキャラクターがよく見える自己紹介」の重要さでした。
自己紹介を読んで「絶対この人リアルで会ったら面白い人に違いない!」と思わせる書き方に感銘を受け、果たして自分のものがどうか、よく比べたものです。
自己紹介のリライト・新記事の書き下ろし
9月の1か月はまるまる新しい記事を書き下ろすのに費やしました。ブログ用のネタ帳(として使っているノート)に、ひたすら自分の気持ちを書き込んでいきます。
- 何のために自分はブログを書こうと思ったのか。
- 自分が書ける、アドセンスに合格するための記事のネタはどういうのか。
- 自分の手持ちの記事で、表現を修正したら公開できそうなのはないか。
そりゃ「収益のため」って言いたいのは皆同じだと思います。でもそれ以外のはっきりした理由がないとブログは続けられないという現実。
「まず自己紹介を書き直さないと道は開けない」と思い、リライトに取り掛かりました。
自己紹介でブログの方向性を示したことで、その後は新しい記事が以前よりもかなり書きやすくなりました。
新記事は、主に自分が「引きこもり主婦」から脱出するためにやったことを書きだした上で一つづつ書いていきました。
2回目のアタック【結果:不合格】
審査前にアドセンスのページを見たら、不合格理由が「(ただ単に)ポリシー違反」から「価値の低いコンテンツ」に変わってたのです。
10/1に意を決して2回目の審査申請をしましたが、2日後不合格通知が来ました。
この時は5記事で申請(自己紹介1、新規書き下ろし3、リライト1。審査途中でさらに投下する予定で6記事目を用意)していたのですが、まさかの申請時の「審査コード貼り付け」でつまづいてしまいました。
所定の場所に張り付けた審査コードが読み込まずになかなか先に進めず、結局試しすぎてグーグルさんからツッコミが来る始末です。
読み込まないまま強行して申請することもでき、実際やってみましたが結果は6記事目を投下する前に不合格。理由は再び「価値の低いコンテンツ」でした。
不合格通知後にやったこと
今回は審査コードが貼り付けられないトラブルに見舞われたため、まずはプラグイン「SiteKit」を使って対応することにしました。
ただしこのプラグイン、入れるとブログの読み込みがメチャクチャ重くなるというオチがありました。いずれ合格後は審査コードを外すのがわかっていたので「審査のため」と割り切り、合格後にこのプラグインをアンインストールしたのは言うまでもありません。ごめんなさい。
SiteKitをインストールしてから審査コードが貼り付けられるまでに約1日かかりました。そのタイミングで6記事目と、(不合格後に書き上げた)7記事目をアップ。
同時に、前回のアタックではうまくいかなかった「審査コードの貼り付け」について、プラグインを稼働させたらちゃんと再審査申請を完了できるのかを検証したかったので、「審査コードを所定の場所に貼り付けてね」の段階まで進めておきました。
さすがに前回の審査からまだ3日しか経っていなくて、ちょっと早すぎるだろうと思って「貼り付けたよ!」ボタンを押す前であえて止めていたのです。1週間過ぎたら押すつもりでいました。そしたら…
3回目(?)のアタック【結果:合格】
審査をされていたらしく、押す前に合格通知が届いてしまいました。これが10/6の夕方のことです。
ちなみに…お蔵入りさせた記事は1記事だけ復活させて合格!
最初の審査後に3記事ともいったん非公開にしましたが、1記事だけリライトして公開し2回目・3回目の審査にかけています(リライト後は特に加筆していません)。
その記事がこちらです。
当初は「どんな目にあったか」という視点からの書き方でしたが、リライト時には「どういうアプローチで解決に持って行ったか」という方に変えました。
また、NGワードと思われるものはなるべく書き換えて表現をマイルドにしています。
視点を変えて表現をやわらかくした結果、この記事が含まれていても審査は通っています。
【2021.3.1追記】 取り下げていた2本の記事をリライトして公開!ポリシー違反の理由も判明
こちらと、
こちらです。
この記事の中で、引っ越し先の候補を探している時に「明らかにのどかな田舎町に似つかわしくない程大きな賃貸マンションを紹介された」くだりが出てきます。
そのマンションはのちに何かと問題の多い所なのを知るのですが、その「問題が多い」具体例として挙げたエピソードがNGワードにがっつり引っかかっていました。
リライトをしている時に気づいたのですが、早い段階で取り下げていて正解だったと思っています。
不合格時と合格時で変わったもの
アドセンスでのNGワード、NGネタを徹底的に回避
私の場合、ブログを始めると決めてから審査に出せる状態になるまでに1年以上かかってしまったので、これ以上体力ゲージを消耗させずに「まず合格すること」を最優先させました。
結果、NGワードやNGなネタを極力回避した上で自分の書ける記事を選びました。
ブログのペルソナを決め、自分の主張を記事の初めに書く
ブログをとにかく読みまくっていた頃に感じたのは、直近にアドセンス合格しているブログの多くが
- どういった人に
- 何を伝えたいのか
を記事の初めの方ではっきりと示しているということでした。
確かに考えてみると、万人にむけて主張しようとすると当たり障りのないないようになってしまいがちですよね。いわゆる「心にささってこない」というやつですね。
自分自身、これからブログで書いていきたいことは「決まった層に向けて」が多くなると予想できたので、想定する読者をあらかじめ決めて(=ペルソナを設定する)記事を書く方法に切り替えました。
ブログ身バレのリスクとどう向き合うか
プロフィールを書くにあたっては、「身バレのリスク」について本当に悩みました。
私の場合、最初の最初でやらかしてしまっているので特に慎重にならざるを得なかったです。ちなみにこの顛末の詳細はこちらになります。
結局、
- 居住地や身バレするような決定的なネタは書かない
- 万が一バレてしまったとしても恥ずかしくないブログ運営を心掛ける
- 自分からは「ブログやってる」と他の人に言わない
という方針をとることにしました。
アイキャッチ画像は「審査用」と「合格後用」を作っておいた
1回目の審査ではアイキャッチ画像は著作権フリーの写真を使って作ったものにしていましたが、2回目からは「審査用」と「合格後用」を両方用意することにしました。
具体的にはこういう感じです。
- 審査用は写真のない、文字だけのもの
- 合格後用は、写真も入れたもの
合格後はもちろんすぐに差し替えました。
アイキャッチ画像は(皆さんと同じく)Canvaで作っていたのですが、同じ作成画面で複数同時に画像を作れたのでラクでした。
審査を通して学んだこと
初めて審査に挑んでから合格まで2か月要しましたが、その間学んだことは多かったです。中でも印象に残っていることを挙げておきますね。
諦めない人が合格を勝ち取る
Twitter上で「何度も落ちたからアドセンスはもういいや(泣)」と言っていた方が、その後アタックし続けた末に合格を勝ち取っていたこと。結構こういう事例は見かけましたよ!
たしかに度重なる不合格通知でモチベーションは下がりまくりますが、諦めないことが大事と教えられました。
常に新しい情報を仕入れよう!
最近、特にコロナ禍以降は、それ以前に比べて合格へのハードルが上がってるようにみうけられます。
合格者が増えてきたり、逆に門前払いが多発したりと状況が刻々と変わっていきます。
そのため、常に新しい情報収集が必要となってきます。
いちばん得られやすいのはリアルタイムに強いTwitterですね。そしてTwitterから本人のブログに飛ぶと、アドセンス合格のポイントが記事としてまとめられていることが多いので熟読する…という流れがいいでしょう。
苦労して合格を勝ち取った人からの情報は一番のお宝
色々読みあさっていて参考になったのは、
「少ない記事数・審査回数で合格した」人からの情報
よりも、
何度も何度も不合格を重ねた末にようやく合格を勝ち取った人からのもの
の方が断然多かったです。
中には「えっ、こんなところもマイナスポイントになるかも知れやんの??」という情報が出てきて焦ることもありますが、とりあえずは目を通してみましょう。
結果近道につながるかもしれません。
アドセンス対策はブログ運営の基本
アドセンス合格対策をしていて感じたことが、
合格の対策とは「今後ブログを運営していく上での基本を学ぶこと」
であるということです。
確かにアドセンスに合格していなくてもマネタイズはいくらでもできます。
しかし後々、「やっぱりアドセンス広告も貼れるようにすればよかったよな」と思って行動しても、すでに積み上げてきた記事を直さなければならないのは骨が折れます。
また、何事も「基本ができていないと後で苦労する」と言いますがブログの世界も同じではないでしょうか。それなら苦労は最初のうちしておいた方がいい。
合格したからといってそれで終わりではありません。別の苦労がまたやってきます。
私は合格後に
- 「広告はどうやって貼ろうか?」
- 「pv全然ない」
- 「集客のためにTwitterをやってみたものの勧誘系に囲まれて(以下略)」
- 「あやうくブログよりもTwitterに労力を割かれそうになる」
といったことに悩んで一周した結果、はたと気づいてワードプレスの前に戻ってきたところです。
まとめ
ようやく今回のまとめです。ここまでついてきてくださったアナタ、本当にありがとうございます。
この記事は書くのがなかなか進まず、記事が上げられないまま行き詰まってしまったらどうしようという焦りでいっぱいでした。
また運営の仕方に悩み、この方向性でよかったのか自問自答する日々が続きました。
それでもこの記事を上げて次のステージに進みたい一心で、今まで通りカメのような歩みで積み重ね続けています。きっとこれからも。
さあ、次はこの記事を読んでくれたアナタが合格を果たす番ですよ!行ってらっしゃい!
- アドセンス対策を通してブログ運営の基本を学ぼう!
- アドセンス対策に焦りは禁物!とにかく時間が薬(サーチコンソール対応も、不合格対応も)。焦るほどグーグルさんはつれなくなるよ。
- 必要なのは諦めないこと、折れない心。
- 苦労して合格を勝ち取った人からの情報は一番のお宝!
- 他にはない「あなたのブログ」としてのキャラクターが求められている!